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【DIY】スノーピークのチタンマグを美しい”チタンブルー”に|家庭でできる簡単な焼き入れ方法

キャンプギアを揃え始めると必ず目に入る『チタンマグ』。中でもチタン特有のグラデーションである“チタンブルー”に憧れている方も多いのではないでしょうか。

私も失敗を覚悟でグラデーションを作るために焼き入れに挑戦してみたら、驚くほど簡単に美しいグラデーションができたので、今回はその手順とポイントを写真付きでわかりやすくまとめてみました。

家庭にある道具を使って簡単にできるので、同じようにチタンブルーにしたい方の参考になれば幸いです。

作業時間:10分程度

難易度:★★☆☆☆

チタンマグを焼き入れする魅力

キャンプギアが『自分だけの色』に

スノーピークのチタンマグはキャンプをしていると被らないことがないくらいみんな使っています。そこで焼き入れをすることで、絶対被ることのない世界に一つだけのチタンマグを作ることができます。

焼き入れで変わるチタンの特徴

チタンはバーナーで加熱することで表面の酸化被膜が厚くなり色変化を起こします。
色は『金→赤→赤紫→紺→青→黄』と変化していきます。今回目標にするチタンブルーは200℃~250℃程度で発色すると言われています。

焼き入れに必要な道具

チタンマグ

スノーピークに限らず、お気に入りのチタンマグで大丈夫です。チタンのシェラカップもキレイに焼き入れできます。

脱脂スプレー

よく洗って拭き上げでも大丈夫ですが、皮脂が付着するとうまく焼き入れができない可能性があるので、脱脂スプレーがおすすめです。

ウエス

脱脂用です。ウエスがおすすめですが、古い肌着やTシャツでも代用可能です。

ガストーチ

ガスコンロで焼き入れする方法もありますが、ガスバーナーの方がピンポイントで焼き入れすることができるのでキレイに仕上がると思います。

作業台

今回はグリルスタンドを使用しましたが、燃えない台があればいいので、普段使用している焚き火台でも問題ありません。

焼き入れをするにあたっての注意事項

焼き入れは簡単ですが、一歩間違えると大事故につながります。次の注意事項をしっかり読んで作業を行いましょう。

※注意事項※
  • 焼き入れができるのはシングルウォールマグのみ
    ダブルウォールマグは焼き入れ禁止‼
  • 屋内で行う場合は換気を良くする
  • 屋外で作業する場合は強風時を避ける
  • 燃えやすいものを近くに置かない
  • 熱したマグはすぐには触らない

チタンマグの焼き入れ手順

Step1:マグをしっかり脱脂する

脱脂スプレーを使用して入念に脱脂します。作業の時は皮脂がつかないように手袋の着用しましょう。マグの内側も焼き入れされるので忘れずに。ここで手を抜くと焼き入れした時にムラができるので大切な作業です。

Step2:マグを固定する

私はこれをしていなかったので、マグが風で飛ばされていきました。チタンマグは軽量なので少しの風で飛んでいきます。風のない時に作業をすることをおすすめしますが、中に石を入れるなどして固定しておくと安心です。

また、作業場所は日陰をおすすめします。日なたで作業をするとバーナーの火が見えず、思わぬ火力で色変化が急激に進む可能性があります。

Step3:ゆっくり回しながら加熱する

マグを固定したら加熱を始めます。バーナーを近づけすぎたり、1か所に集中して当て続けると一瞬で色が変化してしまうので、少し距離を取って緩やかに色変化するように気をつけます。

まずは底全体にまんべんなく火を当てて、好みの色になるまで熱します。順番としては底がブルーになった後に側面を熱します。側面は底面部から斜めに当てることで、横から見たときに綺麗なグラデーションになります。

Step4:しっかり冷まして完成!

すぐに仕上がりを確認したい気持ちを抑えて、マグがしっかり冷めたら手に取って仕上がりを確認しましょう。焼き入れが足りない場合は再度加熱をしてもいいですが、ブルーの次は黄色になるので攻めすぎないのが成功の秘訣です。

上手く仕上げるコツ

焼き入れは一発勝負です。私は焼き過ぎて1度失敗していますが、皆さんは焼き入れのコツをしっかり把握して失敗しないようにしましょう!

☆焼き入れのコツ☆
  • バーナーの火を近づけ過ぎないこと
    ※色変化が早いようならマグとバーナーの距離を離す
  • ムラにならないように一箇所に集中して火を当てすぎないこと
  • 青の次はすぐ黄色になるので、ある程度でやめておくこと

チタンマグの色変化

気温やバーナーの距離・火力などの状況によって変化にかかる時間も変わりますが、今回はこのように変化していきました。写真のとおり、きれいなチタンブルーになる前は一度濃いブルー(紺)に変化します。

30秒経過

1分経過

1分30秒経過

2分経過

失敗した時・焼き入れをリセットしたい時の対処法

基本的には個性として受け入れるのがいいと思いますが、やり直したいときは酸化被膜をリセットする方法があります。こちらの記事で詳しく紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。

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まとめ

難しい作業だと思い込んでいてなかなか手を出せずにいましたが、実際にやってみると難しいことは特になく、簡単に世界に一つだけのチタンマグが完成しました。
失敗してもそれはそれで自分のオリジナルギアなので、ぜひ挑戦してみてください!

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