冬キャンプでこたつが使えたら最高に快適だと思いませんか?
でも、市販のこたつは値段も高いし、ただでさえ荷物がかさむ冬キャンプに持ち込むのは現実的じゃない…。そこで私はひらめきました。
「今あるキャンプ用テーブルをこたつにすればいいんじゃないか?」と。
この記事では、1万円以内で実現できるキャンプ用こたつのDIY方法を紹介します。冬キャンプの寒さ対策に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
キャンプ用こたつをDIYするための準備
キャンプ用こたつのDIYにあたって、今回は 『Hilander(ハイランダー)のウッドロールトップテーブル』をベースに使いました。同製品だったらテーブルの幅に関わらず取り付けることができます。
普段のキャンプで活躍しているテーブルをそのまま活用できるので、新しくこたつを買う必要もなく、積載の負担も少ないのがポイントです。
材料(1万円以内で揃えられるもの)
今回のキャンプ用こたつDIYで使った材料は以下の通りです。ホームセンターやネット通販で手軽に揃えられます。
- こたつユニット
- 角材:24mm×24mm
- ベニヤ板:5mm厚程度
- ビス:太さ2.7mm×長さ1.6mm
- すべり止め(薄いもの)
木材の寸法は、使うテーブルやこたつユニットの大きさに合わせて調整してください。特に角材は厚すぎるとユニット固定用のビスが届かなくなるので注意が必要です。
使用する工具
こたつユニットを固定したり木材をカットするために、以下の工具を使います。
- 電動インパクトドライバー
- ドリルビット(直径:4㎜)
- ノコギリ or 丸ノコ
- 丸ノコ用フリーガイド
もし工具を揃えるのが難しい場合は、ホームセンターのDIY作業スペースを活用すると便利です。カットや穴あけもその場でできるので、工具を持っていない人でも安心して作ることができます。
キャンプ用こたつの作り方(手順)
今回のDIYは、テーブルをバラして持ち運ぶことを前提にしています。そのため、テーブルに直接固定するのではなく、枠に載せるだけでこたつになる構造にしました。
当初はコの字型の金具で枠を挟む方法を考えましたが、ハイランダーのウッドロールトップテーブルは枠が斜めになっているため断念。代わりに、角材の両端を斜め45°にカットし、テーブル枠にはめ込む方式にしました。
①テーブル短辺を採寸する
まずは、こたつユニットを設置するために テーブルの短辺の長さを採寸します。角材を橋渡しするように取り付ける構造なので、この寸法が基準になります。
私が使ったハイランダーのウッドロールトップテーブルの場合は、枠の頂点から頂点までの長さを測ればOKです。

②材料をカットする
角材:42.5cm(両端は斜め45°カット)
角材は、①で採寸したテーブル短辺の寸法から“5mm引いた長さ”にカットします。これは、ベニヤ板を載せたときに天板ができるだけ平らになるようにするためです。多少の誤差はこたつ布団でカバーできるので、神経質になりすぎなくても大丈夫です。
今回の例では、短辺が 43cm だったので、角材は 42.5cm にカットしました。
また、角材の両端はテーブル枠に引っかかる部分になるため、斜め45°にカットします。この加工はユニットの左右に取り付けるため、同じものを 2本作ります。

ベニヤ板:33.8cm×40cm
ベニヤ板は以下の寸法でカットします。
- 幅:33.8cm(こたつユニット29cm + 角材2.4cm × 2)
- 長さ:40cm
角材と同じ長さにすると、テーブルの金具と干渉してしまうため、少し短めに設定しています。このサイズにすることで、金具と干渉せず安定した天板になります。

③角材にドリルで穴をあける
こたつユニットを固定するために、角材に穴をあけます。
- 穴の直径:4mm(私と同じユニットの場合)
- 穴の位置(横方向):中心から左右に10cmずつ(計20cm間隔)
- 穴の位置(縦方向):天端(ベニヤ板を取り付ける面)から1.5cmの高さ
この位置で穴をあけると、ユニットを角材にしっかり固定でき、ベニヤ板を載せたときも天板が平らになります。

④角材にこたつユニットを固定する
ドリルで開けた穴に、こたつユニットを固定します。
- 穴の位置はシビアなので、穴の開け始め側(マークした側)をユニット側に合わせることが重要です。
- ビス固定は、ユニット付属のビスを回らなくなるまでしっかり締めましょう。
これで角材とユニットがガッチリ固定されます。

⑤ベニヤ板を取り付ける
ユニットを固定した角材に、ベニヤ板を取り付けます。両端から均等にクリアランスを取り、ベニヤ板の中心が角材の中央にくるように固定しましょう。

⑥滑り止めをつける
テーブルの枠と角材の設置面に滑り止めを取り付けます。滑り止めがないと、こたつユニットがテーブルからずれ落ち、思わぬ事故につながる恐れがあります。
固定方法はホチキスを開いて芯を押しつけるだけで十分です。

⑦テーブルにセットして完成!
こたつユニットをテーブルに載せれば自作キャンプ用こたつの完成です。あとはこたつ布団をかければ、冬キャンプでもぬくぬく快適に過ごせます。


実際に冬キャンプで使ってみた感想
実際にこの自作こたつをキャンプに持って行って使ってみました。
設営はとても簡単で、ウッドロールトップテーブルの組み立て途中にこたつユニットを載せ、布団をかぶせるだけで完成します。
特別なこたつ布団を持っていく必要はなく、シュラフや寝具で代用可能です。
気温が低い朝方でも、こたつの中は快適で、冬キャンプでもぬくぬく過ごせました。
安全に使うための注意点
自作キャンプ用こたつは 使用も自己責任 となります。そのため、以下のポイントをしっかり守り、安全に使用することが大切です。
こたつ布団とユニットの間にベニヤ板を入れる
意外と忘れがちですが、ベニヤ板を設置しないと、こたつ布団が直接ヒーターに触れ、火災の原因になる可能性があります。
必ずこたつユニットの上にベニヤ板を置いて、安全に使用しましょう。
こたつユニットは角材にしっかり固定する
こたつユニットは、ビスが回らなくなるまでしっかり固定しましょう。
固定が甘いと、使用中にユニットが落ちて ケガや事故の原因 になる可能性があります。
寝袋に入ったまま使わない
「寝袋に入ればさらに暖かいのでは」と考えるかもしれませんが、電源が入った状態で寝袋のままこたつに入るのは絶対に避けてください。
寝袋とヒーターが接触すると 発火の危険性 があります。安全第一で使用しましょう。
まとめ|冬キャンプはDIYこたつで快適に
自作のキャンプ用こたつユニットは、市販のこたつを買うより低コストで作れる上、コンパクトで積載の負担も少ないのが魅力です。
実際にキャンプで使ってみても、使い心地は市販品に劣らず快適でした。むしろ、積載を考えると 使い勝手はむしろ良い と感じます。
冬キャンプでこたつを使いたいけれど、積載や購入費で悩んでいる方は、ぜひこのDIYこたつに挑戦してみてください。

