今この記事にたどり着いたあなたはキャンプギアの車への積載、いわゆる「積載テトリス」に困っているのではないでしょうか。
かく言う私も、力づくで荷物を詰め込んでいたキャンパーのひとり。
この記事では収納テトリス上級者になれる、トランクを2段化するための方法を詳しく紹介しています。
棚を作るにあたって、上手くいったところも失敗したところも書いてあるので、これから2段化しようとしている方の参考になると幸いです。
同じ冬キャンプでもこんなにきれいに積載できるようになりますよ♪



やっと気づいたコンパクト化の重要性…
キャンプを初めて半年経った頃、冬の浩庵キャンプ場に行った時のことです。
初の冬キャンプで子供に寒い思いをさせるまいと、大量の防寒具を持ってキャンプに臨みました。
最強のトヨトミストーブ、化繊シュラフに毛布などの4人分の寝具、ダウンジャケットや着替え…。
ミニバンのトランクが大きいのをいいことに、一切荷物のコンパクト化をしてこなかったツケが回って、明らかに荷物が入らない。
実際の積載はこんな感じ。

もうやばいのなんのって。
2列目シートの足元もクーラーボックスなどでビッシリでした。フュアハンドのオイルランタンを持っていくのを諦めたくらいです(笑)
行きでこんな状況なので、帰りは人間もテトリスになっていました。
もうこんな積載量でキャンプに行きたくないと思い、ギアのコンパクト化を始めていますが、積載方法にも問題があると思い、ラゲッジスペースを2段化することを決意しました。
まずはしっかり準備!
使うのは定番のイレクターパイプ
ラゲッジスペースを2段化するにあたってどんな方法があるか調べたところ、イレクターパイプというものを使って棚を作成している人が多かったです。
価格も安価で手軽にできるということで、イレクターパイプを使って棚を作ることにしました。
寸法の検討
まずは製作する棚の設計から入ります。パイプは継手の幅を考慮した長さとします。(継手1個につき約3.7cm加算)
奥行き:87.4cm(パイプ長:80cm)
奥行きはキャンプに行くときのシートの配列をベースにしました。
2列目シートの座るスペースをしっかり確保して、サイドテーブルも使える状態にしました。また、背もたれもゆとりを持った角度になるように考慮し設計しました。
幅:115.4cm(パイプ長:108cm)
ヴォクシーのラゲッジスペースにはタイヤハウスの出っ張りがありますが、この上にも荷物を乗せたかったので出っ張りを覆うような形で設計しました。
出っ張りを跨ぐように手前と奥に足を配置すれば最大幅を確保できます。
高さ:53.7cm(パイプ長:50cm)
パイプをカットする前に十分に高さの検討しなければなりません。
足が長い分には問題ありませんが、短くカットしてしまった場合は買い直さなければならなくなります。高い物ではないのでお財布的には痛くないですが、もったいないですよね。
高さを決めるには積載物の寸法・重量確認が必要!
持っているギア全てじゃなくていいので、大型のギア(テント、ストーブ等)の寸法・重量を確認します。
ここでは積載量がかさみがちな冬キャンプを想定して確認します。いつも積載の時に先に載せるもののイメージでいいと思います。
また、キャンプギアは重い物を下段、軽い物を上段にします。目安として15kg以上のものは下段としています。あまり重いと上段に載せるのが大変ですからね。
ちなみに我が家はこんな感じです。
キャンプギア | 縦 | 横 | 高さ | 重量 |
---|---|---|---|---|
テント | 81cm | 42cm | 35cm | 20kg |
コンテナ① | 78cm | 39cm | 36cm | 15kg |
コンテナ② | 60cm | 39cm | 36cm | 10kg |
インフレータブルマット | 77cm | 37cm | 37cm | 5.6kg |
クーラーボックス | 60cm | 42cm | 41cm | 20kg |
石油ストーブ | 50cm | 50cm | 60cm | 11kg |
大きさ・重量から下段にテント、コンテナ①、クーラーボックスを入れることに。
上段に石油ストーブを乗せる必要があったので、下段を50cm、上段を約70cmにすることとしました。
使う材料を用意
上記で設計した棚を作成する部品を調達します。
ホームセンターで購入することもできますが、置いていない部品もあるためネットでまとめて購入することにしました。
ホームセンターでもネットで注文して店舗に取り寄せるという方法もあるので、時間がある方はこの方法でもよいかと。
イレクターパイプのいい点でも悪い点でもあるのですが、めちゃくちゃ商品数が多いです。最後にまとめてリンクを載せていますので、間違えそうな方はご確認ください。

※使用部品全部ではありません
本体
- H-1200…2本
- H-900…3本
- H-600…4本
- J-4…4個
- J-59A…2個
- J-110A…4個
棚板受け
- J-112A…6個
- J-112B…2個
筋かい(補強)
- H-300…6本
- J-26…8個
- J-114…2個
その他
- マスキングテープ2cm幅
- パイプカッター
いざ、組み立て!
組み立てと言っても、パイプをカットしてジョイントに組み込んでいくだけ。私の場合は、それよりも接着しないで固定する!という部分が重要でした。
理由はキャンプをしない時や大型の荷物を積み込むときに、解体して保管しておきたかったからです。また、作り変えるときに部品を再利用したいので、メーカー指定の接着剤を使用せずに固定したいと思います。
おとなしくメタルジョイントを使用すればいいのですが、1個当たり1,000円を超えたりとお財布に優しくないので…。
ドリルビスで固定する方法やテープでぐるぐる巻きにする方法など、いろいろ考えましたが、最終的にマスキングテープで固定することにしました。
方法は、2cmのマスキングテープをパイプの端部に2周巻付けます。後は無理やりジョイントに差し込むと、ピッタリはまって抜けにくくなります。抜くときはかなり力を入れないと抜けません。
ただ、しっかり固定されているわけではないので自己責任になります。

仮組み

作業的にはパイプをカットするのに時間がかかったくらいで、あとは淡々と組み立てていくだけ。あっという間に仮組みが完成しました。
筋かいや棚受けが不足しているので、完成まではもう少しです。
寸法がピッタリに仕上がったのですが、2列目シート側の足をつけたままでは棚の出し入れができませんでした。
そのため、奥の2本の足を外した状態で入れ、設置した後で足をつけるという作業が必要になりました。
作業姿勢が辛いこともあり、2列目シート側の足はマスキングテープをつけずに荷物の荷重と筋かいで固定することにしました。
あとは好きな棚板をカットして完成した枠組みの上にのせて完成です。
おわりに
初めてイレクターパイプの組み立てをしましたが、組み立て自体はものすごく簡単で思ったよりうまくできた感じがします。
しかもキャンプギアがキレイに積載できるようになり、場所も固定されたので積み込みも簡単になりました。
ただ、実際キャンプに行ってみると課題がいくつか出てきました。色々修正した後半もあるので、よかったらこちらの記事もご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
今回使用した部品は以下のリンクより検索することができるのでご使用ください。