ゆるキャン△の主人公・各務原なでしこ。本栖湖のキャンプ場で志摩リンと出会ったことで、彼女のキャンプ人生が始まりました。
作中で見せる「おいしそうにご飯を食べる姿」や「仲間と笑い合いながらキャンプを楽しむ姿」に、思わずキャンプに行きたくなった人は多いはず。実は私もその一人です。
なでしこは、自分で買ったギアや家にある調理器具をうまく使いこなしたり、所属する『野外活動サークル(野クル)』の共有ギアを借りて楽しんだりと、初心者らしい等身大のキャンプスタイルが魅力。
今回は、アニメや原作に登場したなでしこのキャンプギアを、実在するモデルとあわせて紹介します。「なでしこのように楽しくキャンプをしてみたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
なでしこのキャンプスタイル

作中で描かれるなでしこのキャンプスタイルは、初心者キャンパーの等身大の姿そのもの。
不安を感じながらも、仲間と笑い合い、試行錯誤しながらキャンプを楽しむ姿が印象的です。
ここでは、そんななでしこのキャンプスタイルの魅力や特徴をわかりやすく紹介します。
明るく元気な“わいわいキャンプ”
なでしこは、たまにソロキャンプも楽しみますが、基本はデュオキャンプやグループキャンプが中心です。少し怖がりな性格も関係しているのかもしれませんね(笑)
特に、野クルのメンバーと一緒に行くキャンプでは、毎回テーマを決めて計画を立てるのが特徴。準備の段階から楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
キャンプで美味しそうにご飯を食べたり、表情豊かに笑ったりするなでしこの姿を見ていると、見ているこちらまで楽しい気分になります。なでしこは、みんなでわいわい過ごすキャンプが何より好きなんだと思います。
料理を中心に楽しむスタイル
各務原家は家族全員が料理好きで、レシピサイトに投稿するほどの腕前。その中でも、なでしこは食べることも作ることも大好きで、キャンプのたびにしっかりメニューを考えています。
鍋料理のスキルが高すぎて、野クルのメンバーから「なべしこ」と呼ばれるほど。ソロキャンプのときも「アウトドア実験料理」と称して、みんなに美味しいご飯を食べてもらうために自ら試行錯誤を繰り返しています。
なでしこのキャンプの中心には、いつも“料理”があります。「美味しいご飯をみんなで食べたい」という気持ちが、なでしこのキャンプをより温かく、楽しいものにしているんだと思います。
初心者でも挑戦しやすいキャンプ
なでしこは、志摩リンと本栖湖で出会ったことをきっかけにキャンプを始めた、いわばキャンプ歴1年ほどの初心者キャンパー。最初は右も左もわからない状態でしたが、志摩リンに教えてもらったり、野クルの活動を通して知識を少しずつ身につけ、必要なギアを揃えてきました。
そんな中でも、仲間と試行錯誤したり、時には一人でソロキャンプに挑戦したりと、常にチャレンジを忘れない姿勢がなでしこの魅力。キャンプを始めたばかりの人でも「私にもできそう」と感じられる、親しみやすいキャンプスタイルです。
なでしこが使うキャンプギア一覧

作中でなでしこが使っているキャンプギアを一挙紹介します。ギアはアニメ・実写・公式設定資料をもとに、実在するモデルを中心にまとめました。
既に販売が終了しているものもあるため、現行モデルや代替ギアもあわせて紹介していきます。
テント|GIGANTIC TREE ドームテント〈MCO-23〉
千明が野クルのために購入した激安テント『GIGANTIC TREE ドームテント〈MCO-23〉』。価格はなんと980円。なでしこが入部した日に試し張りをしたものの、力を入れすぎてポールを折ってしまいました。
ですが、そのトラブルがきっかけで志摩リンと再会することができたため、ゆるキャン△の中でも印象的なアイテムの一つです。
残念ながらこのモデルは現在販売終了となっていますが、形や色合いが似ているテントとして『CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) クレセント 3人用ドームテント(ネイビー)』があります。オレンジ色(アンバー)も展開されているので、2つ並べれば野クルスタイルを再現することもできます。
寝袋|Bears Rock(ベアーズ ロック) マミー型センタージッパーシュラフ〈FX-451G〉
野クルの初キャンプで、なでしこが選んだのが『Bears Rock(ベアーズ ロック) マミー型センタージッパーシュラフ〈FX-451G〉』。
夏用のシュラフにプチプチやアルミホイルを巻いて寒さ対策をしていましたが、結果的に冬用シュラフを購入することに。なでしこは赤色を選び、“野クルレッド”として印象的なシーンを残しました。
現実では同モデルのレッドは販売されていませんが、中綿仕様で価格も手頃な4シーズン対応モデル。初めてのマミー型シュラフとして選ぶには、コスパも使い勝手も悪くないアイテムです。
マット|BUNDOK(バンドック) アルミロールマット 〈BD-341〉
冬キャンプの底冷えを防ぐため、野クルメンバーがカリブーで購入したのが『BUNDOK(バンドック) アルミロールマット〈BD-341〉』。
マットにはエアーマットやインフレータブルマットなどさまざまな種類がありますが、高校生キャンパーには少し手が出しづらい価格。そこで野クルの選択は“定番のアルミマット”でした。
実用面では、地面の凹凸をやわらげたり、底冷えを軽減する効果があります。ただし快適さを重視するなら、後半で紹介するインフレータブルマットの方がおすすめです。
チェア|Kermit Chair (カーミットチェア) フォレストグリーン
なでしこは作中ではチェアを使わず、レジャーシートに直接座るスタイルでキャンプをしています。そのため、ここで紹介するのは漫画第1巻の表紙でなでしこが座っている『Kermit Chair(カーミットチェア) フォレストグリーン』。
カーミットチェアは多くのキャンパーの憧れの存在で、一時は生産が追いつかないほどの人気商品でした。ハンドメイドで作られる木製フレームの軽量チェアで、デザイン性と耐久性を兼ね備えたおすすめの名品です。
ランタン①|Coleman(コールマン) ルミエールランタン〈205588〉
なでしこが千明たちに連れられて初めてカリブーに行ったとき、一目惚れしたのが『Coleman(コールマン) ルミエールランタン〈205588〉』です。このランタンを買うためになでしこはアルバイトを始めることを決意し、実際に購入するまで何度もお店を訪れていました。その姿は、欲しいものを手に入れるまでのワクワク感を思い出させてくれます。
ルミエールランタンは小さな焚き火のように炎がゆらめき、やわらかく周囲を照らしてくれます。人気の高いランタンですが、現在は価格も落ち着いており、在庫も安定しているので今が買い時です。
ランタン②|Spice(スパイス) スマイルLEDランタン〈タンポポ〉
なでしこが野クルでイーストウッドキャンプ場に行ったときに使っていたのが、『Spice(スパイス) スマイルLEDランタン〈タンポポ〉』です。後になでしこはルミエールランタンを購入しますが、このスマイルランタンは初のソロキャンプにも持って行っており、彼女にとって思い出深いアイテムのひとつです。
お手頃価格でスマイルマークが可愛い、まさになでしこらしいチョイス。ハット部分を底面に付け替えるとテント内を照らせる2WAY仕様で、置いても吊るしても使える便利なランタンです。コンパクトで扱いやすいので、お子さん用やサブランタンとしてもおすすめです。
焚き火台|UNIFLAME(ユニフレーム) ファイアスタンドⅡ〈No.683064〉
野クルの部長・千明が、アルバイトで稼いだお金を使って購入した焚き火台『UNIFLAME(ユニフレーム) ファイアスタンドⅡ〈No.683064〉』。さすが野クルのリーダー、しっかりしたギア選びです。とはいえ、鼻血が出ない程度の価格に収まっているのも千明らしい(笑)
徒歩キャンプが中心の野クルメンバーにとってありがたい、軽量&巻いて収納できるコンパクト設計。2023年までは限定販売でしたが、現在は通常ラインナップとして再販されており、入手しやすくなりました。
ケトル|Coleman(コールマン) ファイアープレイスケトル
野クルの活動のひとつ、落ち葉を集めて焚き火でコーヒー。そのシーンで使われているのが、『Coleman(コールマン) ファイアープレイスケトル』。作中ではススで真っ黒になっていて、使い込まれた雰囲気がなんとも味わい深いです。
注ぎ口にはフタが付いているため、焚き火でお湯を沸かしても灰が入りにくい安心設計。トライポッドに吊るしてお湯を沸かせば、一気に“玄人キャンパー感”が漂うアイテムです。
土鍋|ミヤオカンパニー(MIYAWO) IHサーマテック土鍋 ブラック 9号 〈ME097〉
麓キャンプ場で初登場したのが、『ミヤオ (MIYAWO) IHサーマテック土鍋 ブラック 9号〈ME097〉』。志摩リンと一緒に「辛そうで辛くない少し辛い坦々餃子鍋」を囲むシーンは印象的ですよね。その後もグループキャンプでは欠かせない“定番ギア”としてたびたび登場しています。
この土鍋の魅力は、IHをはじめ多くの熱源に対応している点と、抜群の耐久性。なんと耐熱温度差は500℃もあり、冷凍庫から出した直後でもそのままIHにかけられるほど。アウトドアでも家でも安心して使える、頼もしい万能土鍋です。
コンロ|Iwatani(イワタニ) カセットフー 達人スリムⅢ〈
CB-SS-50〉
なでしこ曰く、“リンちゃんとキャンプで使った信頼と実績がある”カセットコンロ、『Iwatani(イワタニ) カセットフー 達人スリムⅢ〈CB-SS-50〉』。土鍋とセットで、グループキャンプには欠かせない定番ギアです。
こちらのモデルはすでに生産終了となっていますが、現行モデルの『達人スリムV〈CB-TS-5〉』はさらにパワーアップ。火力は3.4kW(2,900kcal/h)と強く、鍋料理はもちろん、別売りプレートを使えば焼き肉やたこ焼きまで楽しめる万能コンロです。家でも外でも活躍する、まさに“頼れる相棒”ですね。
食器|KUPILKA(クピルカ) クピルカ55
伊豆キャンで、3月4日の誕生日になでしことあおいが千明からプレゼントされたのが、
『KUPILKA(クピルカ) クピルカ55』。木製食器では熱いものが食べられないと知った千明が選んだ、粋なプレゼントです。
木繊維とポリプロピレンを混ぜ合わせた独自素材で作られており、耐熱性・耐久性ともに抜群。木製のような温かみを持ちながらも、お手入れが簡単でカラーバリエーションも豊富です。見た目も機能性も兼ね備えた、キャンプ飯にぴったりの器です。
ハサミ|下村工業 エクセルキッチンバサミ〈KB-301〉
麓キャンプ場で「切ってぶちこんで煮るだけだもん‼」と豪快に料理するなでしこ。その“切って”を担当していたのが 下村工業 エクセルキッチンバサミ〈KB-301〉 です。包丁を使わなくても鍋料理ならこのハサミ一本で十分。
実際のキャンプでもキッチンバサミは大活躍。食材を切ったり、袋を開けたりと一本あるだけで調理効率がぐんとアップします。シンプルながら信頼できる、キャンプの定番ツールです。
なでしこスタイルを再現するならこれ!

なでしこのキャンプギアは、高校生でも手が届く価格のアイテムが中心。まずは“キャンプができる状態”を整えることを大切に、少しずつ揃えていく姿が印象的です。
ここでは、
- 初心者でも真似しやすい代替ギア
- なでしこのようなナチュラルで温かいサイトづくりのポイント
- 彼女のようにキャンプを楽しむコツ
を紹介します。
アニメの中のなでしこのように、肩の力を抜いてキャンプを楽しむためのヒントを見つけてください。
初心者にもおすすめの代替ギア
マット|WAQ(ワック)インフレータブルマット 8cm
野クルスタイルを再現するならアルミマットも味がありますが、現実の冬キャンプでは少し心もとないのが正直なところ。地面の冷気を遮断しきれず、夜中に目が覚めてしまうこともあります。
そこでおすすめなのが、『WAQ(ワック)インフレータブルマット 8cm』。厚みのあるウレタンフォームがしっかり体を支え、アルミマットとは比べものにならないほどの快適さです。
コンロ|Iwatani(イワタニ) カセットフー タフまる〈CB-ODX-1-BK〉
なでしこが使っているカセットコンロは屋内向けなので、風が強い屋外では少し使いづらいのが難点。
そんなときにおすすめなのが、アウトドア仕様の 『Iwatani(イワタニ) カセットフー タフまる〈CB-ODX-1-BK〉 』です。風を防ぐ「ダブル風防ユニット」と高火力バーナーで、強風時でも安定した火力をキープ。鉄板やスキレットを使った調理も問題なく行えます。
なでしこ風サイトを作るポイント
なでしこといえば、レジャーシートに座って土鍋料理を囲むスタイル。無理に高価なキャンプギアを揃えず、手の届く範囲で工夫しているのが魅力です。
ギアの色味はパステルカラーを中心に揃えると、なでしこらしい可愛らしい雰囲気になります。ピンクやベージュ、ミントグリーンなどを基調にすると統一感も出やすいです。
なでしこのキャンプサイトは、「自分のおこづかいの中で必要なもの・欲しいものをしっかり考えて揃えた結果できあがったサイト」。決して派手ではありませんが、“キャンプを楽しむ気持ち”が主役の、高校生らしいスタイルです。
なでしこのようにキャンプを楽しむコツ
なでしこは何より食べることが大好き。だからこそ、キャンプでも「美味しいご飯を食べる」「みんなに喜んでもらう」ことに全力です。
キャンプに行く前に、どんな料理を作るか考える時間も楽しみのひとつ。メニューをみんなで相談するのもいいですし、当日にサプライズで振る舞うのもなでしこスタイル。
美味しい料理を囲んで、みんなでワイワイ笑いながら過ごす——そんな“食を中心に楽しむキャンプ”こそ、なでしこのキャンプの魅力です。
まとめ|なでしこスタイルは“楽しむ心”が一番のギア

志摩リンと出会ってからキャンプにハマっていったなでしこ。今では登場人物の中でも、いちばん“キャンプを楽しんでいる”存在になりました。
なでしこはアルバイトをしながら少しずつギアを揃えていますが、どんな時もいちばん大切にしているのは「楽しむ心」。
高価なギアや便利な道具がなくても、不安や不便ささえ笑いに変えてしまう——そんな姿こそ、なでしこスタイルの魅力です。
あなたもぜひ、自分らしい楽しみ方でキャンプを満喫してみてください。

