ゆるキャン△の中でも一番の人気を誇る志摩リン。私も志摩リンのキャラクターが大好きで、憧れのキャンパーでもあります。
志摩リンの使っているギアは、ベテランキャンパーのおじいちゃんから譲り受けたものや自分で必要だと思って買ったものなど、機能的でコンパクトなギアばかりです。
今回は、アニメや原作に登場した志摩リンのキャンプギアを、実在するメーカー・モデルとあわせて紹介します。「志摩リンスタイルでソロキャンプをしてみたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
志摩リンのキャンプスタイル

作中で描かれる志摩リンのキャンプスタイルは、まさに“ソロキャンプの理想形”。静かな湖畔や冬の山あいで、一人の時間を楽しむ姿が印象的です。
ここでは、そんな志摩リンのキャンプスタイルの特徴を簡単に紹介します。
ミニマルでコンパクトなソロキャンプ
志摩リンがキャンプを始めたころは、自転車で一人、本栖湖まで向かっていました。必要最低限の荷物だけを積み、静かな湖畔で過ごす姿が印象的です。
そんなスタイルだからこそ、彼女のキャンプギアは軽量でコンパクト。使うものすべてに「ソロで快適に過ごすための工夫」が詰まっています。
バイクでのキャンプツーリングが基本
なでしこと出会った後、志摩リンは原付の免許を取り、バイクでキャンプに出かけるようになります。高校生ながら、山梨から150kmも離れた高ボッチ高原まで原付で向かう行動力に脱帽です。
バイクの荷台に最小限のギアを積み、ひとりで風を切って走る姿は、まさに“志摩リンスタイル”そのものです。
静かに過ごす“ひとり時間”の魅力
野クル(野外活動サークル)のメンバーと一緒にキャンプをすることもありますが、志摩リンの基本はあくまでソロスタイル。
キャンプ場では景色を眺めたり、読書をしたり、時にはぼんやり焚き火を見つめたり──そんな“ひとり時間”を心から楽しんでいます。
作中で語った「ソロキャンは寂しさも楽しむもの」という言葉。これこそが、志摩リンが大切にしているキャンプの哲学そのものだと思います。
志摩リンが使うキャンプギア一覧

作中で志摩リンが使っているキャンプギアを一挙紹介します。ギアはアニメ・実写・公式設定資料をもとに、実在するモデルを中心にまとめました。
既に販売が終了しているものもあるため、現行モデルや代替ギアもあわせて紹介していきます。
テント|mont-bell(モンベル) ムーンライト テント3型
志摩リンといえばこのテント。
月明かりでも設営できることで知られるmont-bell(モンベル) ムーンライトテント3型は、志摩リンが祖父から譲り受けた大切なギアです。初めての設営シーンで、自宅の部屋いっぱいにテントを広げる姿が印象的でしたね。
残念ながら3型はすでに廃盤ですが、現行モデルのムーンライトテント2は形状やカラーが近く、志摩リンスタイルを再現するのにぴったり。
ソロキャンプでも余裕を持って使えるサイズ感で、軽量かつ設営も簡単なため、初心者にもおすすめです。
チェア|GRAND TRUNK(グランドトランク) エーライト メイフライチェア
志摩リンといえば、このローチェアにちょこんと座って読書をしている姿が印象的です。
GRAND TRUNK(グランドトランク) エーライト メイフライチェアは、地面に近い座面で“地べたスタイル”を楽しめる軽量チェア。コンパクトに収納できるので、バイクキャンプにもぴったりです。
もともと販売していた ALITE(エーライト)社 は廃業しましたが、2022年にGRAND TRUNKから正式に再販されました。現在は数量も限られているため、志摩リンスタイルを再現したい人は早めのチェックがおすすめです。
寝袋|deuter(ドイター) スターゲイザー
志摩リンが祖父から譲り受けた、印象的な赤い寝袋がdeuter(ドイター) スターゲイザー。冬の長野の厳しい寒さの中でも、この寝袋と使い捨てカイロだけで乗り切る姿は、まさに“キャンパーの鑑”です。
残念ながら現在スターゲイザーは廃盤となっていますが、同じ形状の「スターキャッチャー」が一部店舗で販売中です。こちらも在庫限りのため、志摩リンスタイルを再現したい方は早めのチェックをおすすめします。
焚き火台|笑’s コンパクト焚き火グリル〈B-6君〉
志摩リンが愛用している焚き火台といえば、笑’sコンパクト焚き火グリル〈B-6君〉。金属の質感と形状から恵奈やなでしこに「メタル賽銭箱」と言われましたが、作中ではこの焚き火台がきっかけで、なでしこと四尾連湖キャンプに行くことになります。
収納時はB6サイズ・厚さ18mm・重量約500gという超コンパクト設計で、軽量志向のソロキャンパーにはぴったり。
別売りのグリルプレートを使えば、なでしこのようにカルビを〝じゃんじゃんのせる〟ゆるキャン△風焼肉も楽しめます。
マット|ISUKA(イスカ) コンフィライトマットレス
志摩リンがキャンプの設営時に息を吹き込みながらペコペコと膨らませていたのが印象的な、ISUKA(イスカ)コンフィライトマットレス。冬のキャンプでは底冷えを防ぐ必須アイテムとして登場します。
残念ながら現在は販売終了しており、後継モデルもありません。代替としてはNaturehike(ネイチャーハイク) インフレータブルマットがおすすめ。収納サイズはやや大きめですが、色味・形状ともに似ており、寝心地もエアマットより快適です。志摩リンスタイルを再現するなら、ぜひこのマットを候補に入れてみてください。
テーブル|CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) アルミロールテーブル〈コンパクト〉
志摩リンのコンパクトなロースタイルにぴったりのテーブルが、CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) アルミロールテーブル〈コンパクト〉。アニメでは、おじいちゃんから譲り受けたテーブルとして登場し、高ボッチでスープパスタを作るシーンでもこの上で調理していました。
軽量・コンパクトながら耐荷重30kgの頑丈設計で、今も多くのキャンパーに愛されるローテーブルの定番アイテムです。
バーナー|SOTO マイクロレギュレーターストーブウインドマスター〈SOD-310〉
志摩リンが愛用しているバーナー、SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター〈SOD-310〉。
なでしこ曰く「プロ仕様のバーナー」で、作中ではカレーめんのお湯を沸かすシーンにも登場します。OD缶に直付けするタイプで、風が強くても安定して火力を維持できるのが特徴。
さらに、志摩リンは「4本ゴトク フォーフレックス(SOD-460)」を組み合わせて使用し、鍋を乗せてもぐらつかない安定感を確保しています。コンパクトながらも信頼性の高い、冬キャンプにも心強い一台です。
クッカー|Coleman(コールマン) パックアウェイソロクッカーセット
志摩リンが高ボッチでスープパスタを作ったときに使っていたソロ用クッカーが、Coleman(コールマン) パックアウェイソロクッカーセットです。
クッカーには注ぎ口が付いているため、カレーめんなどのお湯を注ぐのもスムーズ。さらに、赤い持ち手が映えるデザインもかわいらしいです。
先に紹介したSOTOのバーナー用OD缶がぴったり収まる設計になっており、コンパクトにまとめたいソロキャンパーにも理想的なセットです。
ホットサンドメーカー|CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) キャスト アルミホットサンドトースター〈UG-3086〉
志摩リンが陣馬形山で焼き豚まんを作ったシーンで登場したホットサンドメーカーが、CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) キャスト アルミホットサンドトースターです。
温泉で寝過ごしたあと、焦りながらもキャンプ場に着いて、香ばしく焼き上げた焼き豚まんを頬張る姿が印象的。志摩リンも「もう一コ買ってくればよかったかも」と言うほどの絶品キャンプ飯でした。
作中では、2つに分割できる・焼き目が付かないフラットタイプで描かれており、このモデルが最も近い仕様といわれています。※実写ドラマでは、和平フレイズ製の焼き目付きタイプが使用されていました。
ランタン|GENTOS(ジェントス) Explorer〈SOL-036C〉
本栖湖の夜、公衆トイレ前で振り向きざまになでしこの顔を照らしていたのが、志摩リン愛用のランタンGENTOS(ジェントス) Explorer〈SOL-036C〉です。
キャンプを始めた中学生の頃は、おじいちゃんから譲り受けたランタンを使っていたので、これは志摩リンが自分で購入したランタンと考えられます。
さらにこのモデルは、ゆるキャン△との公式コラボデザインも発売され、ファン必見のアイテムとなっています。気になる方は、売り切れる前にチェックを!
ボトル|Klean Kanteen(クリーンカンティーン) クラシックボトル27oz(800ml)
志摩リンが高ボッチ高原で初めて本格キャンプ飯のスープパスタを作ったときに使っていたのが、このKlean Kanteen(クリーンカンティーン) クラシックボトル 27oz(800ml)。軽量ながら耐久性が高く、ソロキャンプにぴったりのサイズ感です。
現在は廃盤となっており、後継モデルとしては「クラシックインスレート 20oz」が登場。こちらは保温・保冷機能が追加され、キャンプだけでなく日常使いにもおすすめです。
ナイフ|OPINEL(オピネル) ステンレススチール No.08
志摩リンが御前崎の年越しキャンプでフェザースティック作りをしていた時に使っていたのが、このOPINEL(オピネル) ステンレススチール No.08。シーンは一瞬でしたが、しまりんの手際の良さと完成度の高いフェザースティックは印象的でした。
No.08はオピネルの定番サイズで、手に馴染む大きさと扱いやすい重量感が魅力。フェザースティック作りや調理、細かい作業までこれ一本でこなせる万能ナイフです。
シンプルかつコンパクトなので、志摩リンのミニマルスタイルにもぴったり。ソロキャンプを楽しむ人なら、まず一本持っておきたいモデルです。
バイク|YAMAHA(ヤマハ) Vino(ビーノ)〈XC50D〉
志摩リンといえば、やはりビーノ(Vino)に乗る姿が印象的。静かな音を立てながら冬の富士山麓を走る姿は、まさに“しまりん”そのものです。
作中で登場するモデルはYAMAHA(ヤマハ) Vino〈XC50D〉。すでに同型式は生産終了していますが、現在も「ビーノ」という名前は受け継がれており、新型モデルのプコブルー(ライトブルー)が、志摩リンのビーノカラーを彷彿とさせます。
キャンプ道具を積んで一人旅に出る…。そんな“志摩リンスタイル”に憧れて、原付免許を取るファンも少なくありません。
志摩リンスタイルを再現するならこれ!

志摩リンが使っているキャンプギアは、どれも軽量で高品質。その分価格が高めなのが悩みどころです。
ここでは、手の届きやすい代替ギアや、志摩リンのような“シンプルで静かなキャンプスタイル”に近づけるためのポイントを紹介します。
初心者にもおすすめの代替ギア
テント|Naturehike Clould up1(ダークベージュ)
色味やシルエットが志摩リンのテントに近いNaturehike Cloud up2(ダークベージュ)。軽量で設営も簡単、そして価格も手頃なのが嬉しいポイントです。
ムーンライトテント2より安価にそろえられるので、志摩リンスタイルを手軽に再現したい方におすすめです。
チェア|BUNDOK(バンドック) ベースェア〈BD-110〉
志摩リンのチェアに近い形状のBUNDOK(バンドック) ベースチェア〈BD-110〉。落ち着いたカラーと安定感のある座り心地が特徴で、手頃な価格でロースタイルを楽しめます。
寝袋|mont-bell(モンベル) シームレス バロウバッグ #3 〈レッド〉
志摩リンの寝袋に近いカラーのmont-bell(モンベル) シームレス バロウバッグ #3〈レッド〉。快適使用温度5℃で3シーズン使える万能モデルです。化学繊維素材のため多少かさばりますが、モンベル製らしい品質と安心感があります。
志摩リン風サイトを作るポイント
志摩リンのキャンプサイトは、全体的に落ち着いたトーンのギアで統一されています。その中に、赤い寝袋などの差し色をひとつだけ入れることで、シンプルながらも印象に残るサイトデザインに。キャンプでは同系色で揃えがちですが、あえて一つだけ原色を差し込むとグッと雰囲気が引き締まります。
また、ギア構成も特徴的で、2人用の山岳テント+軽量ローチェア+コンパクトテーブルという最小限の組み合わせ。
「必要なものだけを並べる」——それこそが、志摩リンスタイルの本質です。
志摩リンのようにソロキャンプを楽しむコツ
志摩リンのようにソロキャンプを楽しむなら、まずは静かなキャンプ場を選ぶのがポイントです。混雑を避けるなら平日や冬シーズンが狙い目。キャンプブームの今でも、時間をずらせば“ひとり時間”を満喫できます。
作中でも志摩リンが語っていたように、冬キャンプには特別な魅力があります。「虫がいない、汗をかかない、他のキャンパーがいなくて静か、焚き火と温泉が気持ちいい、景色が遠くまできれいに見える、汁物がうまい……」。すべてが冬キャンの醍醐味です。
ギアがすべて同じでなくても大丈夫。澄んだ冬空の下で焚き火を眺めながら、志摩リンのようにひとりの時間を楽しむ——それだけで、もう“ゆるキャン△”の世界に入り込むことができます。
まとめ|志摩リンスタイルは“シンプルの極み”

『ゆるキャン△』の魅力は、実際に存在するギアを使ってリアルなキャンプを描いているところにあります。その中でも志摩リンは、必要最低限の道具だけを持って自分の時間を楽しむ——そんなスタイルが多くのキャンパーの憧れです。
同じギアや代替アイテムを使って、志摩リンのように冬の静かなキャンプを楽しむのも最高の体験になります。
ぜひこの記事を参考に、『ゆるキャン△』の世界に一歩踏み出してみてください。
