キャンプを始めた時になんとなく買った大きめのクーラーボックス…
回数を重ねると保冷力が物足りなく感じてきますよね。そんな時にオススメなのが『コールマン/スチールベルトクーラー』
こちらの記事では、高性能なのに安価なスチールベルトクーラーの保冷力について徹底レビューをしているので、購入を検討している方の参考になれば幸いです。
更に保冷力を高めるカスタムはこちらで紹介していますので、良かったらご覧ください。

スチベルの基本性能
材 質 | スチール/ステンレス |
外 寸 | 横幅:62cm×奥行:42cm×高さ:41cm |
内 寸 | 横幅:48cm(52cm) x 奥行:29cm(33cm) x高さ: 33cm ※( )内は上段の広い部分 |
容 量 | 約51L(2Lペットボトル12本縦置き可能) |
重 量 | 約7.5kg |
メーカーサイトには『保冷力約4日』の記載がありますが、これだけだと保冷力を判断しづらいので、これを数値化していきたいと思います。
測定日
- 日時:8月16日 8:00 ~ 8月18日 8:00
- 天気:晴のち曇
測定準備
使用するもの
- スチールベルトクーラー(クーラー①)
- ソフトクーラー(クーラー②)
- クーラーショックM(保冷剤①):4個
- 倍速凍結氷点下パックXL(保冷剤②):2個
- 防水温湿度計:3個
今回はスチールベルトクーラーにソフトクーラーもINして、2つの温度変化も比較していきたいと思います。
防水温湿度計はキャンプでもよく使っていて、テント内と外に設置して温度差を測っています。-20°C~80°Cまで測定できて、データもすべて記録できる優れものです。
クーラーボックスの設置場所
実際のキャンプを想定して屋外(ベランダ)に設置します。ただ、キャンプでは炎天下にクーラーボックスを放置することは少ないので、板を使って日陰になるようにします。


保冷剤を設置
スチベル内
クーラーショックMを2個、ソフトクーラーのサイドポケット

②ソフトクーラー内

温度計セット
①屋外
クーラーボックスの上に直接置くと、クーラーボックスの外側の熱で正常に測れなそうだったので、日よけにしている木の板からぶら下げました。

②スチベル内
クーラーボックスの中は空気が循環しないので、必然的に上部が高温になりがち。
冷たい空気がとどまる底に置くことにしました。

③ソフトクーラー内

屋外1か所、クーラーボックス内2か所に温度計を設置することで、スチベルとソフトクーラーの保冷力の差も比較することができます。
測定方法
キャンプは1泊~2泊が一般的かと思うので、それを想定して測定は2日行います。
温度の他に、保冷剤の状態も確認したいので24時間、48時間経過の時点でボックスを開けて触れてみます。それ以外では開閉せず、温度計でボックス内の温度変化を記録します。
測定結果
温度変化
48時間検証をした結果は下のグラフのとおりです。
相当過酷な環境での検証になりましたが、スチベルの保冷力を示すには最適な環境だったかと思います。それでは細かく見ていきましょう。

4時間経過(16日 12:00)
- 外気温 :33.4℃
- スチベル:0.4℃
- ソフト :-3.4℃
クーラーボックス内の温度が落ち着いたところです。外気温が30℃を超えましたが、しっかり保冷しています。ソフトクーラー内の温度は氷点下になっています。
12時間経過(16日 19:00)
- 外気温 :28.3℃
- スチベル:3.6℃
- ソフト :-1.8℃
日が落ちてきて、気温も多少落ち着いてきました。スチベル内も5℃以下をキープ。ソフトクーラー内も氷点下をキープしています。
24時間経過(17日 8:00)
- 外気温 :29.3℃
- スチベル:9.3℃
- ソフト :1.4℃
夏は日が昇るのも早く朝から暑いです。丸一日が経過しましたが、スチベル内は10℃以下で冷蔵庫の野菜室程度の温度。ソフトクーラー内はやっと氷点下を超えました。
30時間経過(17日 13:00)
- 外気温 :40.6℃
- スチベル:18.9℃
- ソフト :4.8℃
2日目は酷暑で天気予報では37℃でしたが、温度計は40℃を記録しました。スチベル内の保冷力はほぼなくなってきている状況です。ソフトクーラー内は相変わらず5℃以下をキープしています。
34時間経過(17日 17:00)
- 外気温 :35.9℃
- スチベル:23.0℃
- ソフト :10.7℃
夕方ですがなかなか気温が下がりません。とうとうソフトクーラー内も10℃を超えました。おそらくこの時点でソフトクーラー内も保冷力がなくなっているかと。
48時間経過(18日 8:00)
- 外気温 :31.1℃
- スチベル:25.2℃
- ソフト :22.9℃
丸2日経過時点では外気より少し涼しい程度の気温差になりました。クーラーボックス内の保冷剤も完全に溶け切りました。酷暑のなか頑張りました。
保冷剤の状態(24時間時点)
スチベル内
スチベル内のクーラーショックは完全に溶けていますが、触ると冷たさを感じます。ソフトクーラーとの間に入れていた氷点下パックは一部凍っている状態でした。

ソフトクーラー内
ふた裏に入れていた氷点下パックは完全に溶けていました。側面に入れていた2つのクーラーショックはまだ凍った状態で保っていました。

ちなみに48時間経過の検証終了時点では、全ての保冷剤が溶け切っていました。
まとめ
今回は食材なし・開閉なしで検証しましたが、実際のキャンプではいろんな食材を入れて、何度も開閉するので同じような結果にはなりません。ただ、連泊の2日目用クーラーボックスとして使用するのであれば、同等の結果を得られると思います。
今回の検証から、メーカーサイトにある『保冷力約4日』は、“室温25℃程度のなかでクーラーボックス内に氷をパンパンに詰めた状態で4日後も氷が残っている”といったことを指すのではないかと思いました。(想定です)
とはいえ、酷暑のなか24時間後もしっかり保冷力を保っていて、ソフトクーラー内にいたっては1日半経っても10℃程度になるという高性能ぶりを発揮しました。他のクーラーボックスのデータを取っていないので数値的な比較はできませんが、スチールベルトクーラーは高性能ながら比較的安価なので、コスパのいいクーラーボックスだと言えます。
カラーも豊富でふぁみキャンには最適だと思いますので、ぜひ購入を検討してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回使用した保冷剤やカスタムはこちらの記事で紹介しているので、よかったらご覧ください。

